おひさしぶりです。なんやかんや更新が滞ってしまっててすみません。
私が中学3年生の頃からこよなく愛してきた、銀魂が最終回を迎えました。
本当は終わる前にこのブログで、この作品の何が好きか、どこが好きか、語りに語りつくすはずだったんですが、先に終わりが訪れてしまいました。
まだ「好きな漫画紹介」が全然終わっていないけれど、最終回を迎えたばかりのこの気持ちが消えないうちに書き起こしておきたいと思ったので、思いのまま書きなぐろうと思います。
**************************************************************
15歳のころからずっと大好きだった銀魂。とうとう終わる。
最終章が始まってからもう何年も経っているし、覚悟はできてた。
でもね………やっぱり寂しかった。思ったよりも。
同時に、空知先生が、読者が寂しがらないようにすごくすごく思いを込めて最終訓を描いてくれたことも伝わってきた。
多くの銀魂ファンがそうだと思うけど、私も、銀魂ファンであり空知先生ファンなんだよね。空知先生の思いにも応えたいから、今は笑顔で、この記事を紡いでいます。
そもそも、私はずっと単行本派だったので、実は最終訓が理解しきれてない可能性もあって、何か変なこと書いてたらそれはあしからず…。
(単行本待とうかと思ったけど、やっぱり、Twitterの銀魂クラスタさんたちと最後の瞬間と思いを分かち合いたかったの…)
最終訓の読後感は、一言で言うと、「ありがとう」。
私を含む、多くの読者が何年も願ってきた、全キャラクターが幸せになれるラストをくれたこと。
こんなにも長い間、素敵な作品を描き続けてくれたこと。
すべての読者に寄り添ってくれたこと。
そして、置いていかないでくれたこと。
いなくならないよって。万事屋は、銀魂は、ここにいるよって。空知先生は言ってくれました。最後の最後まで、限りなくあったかい作品でした。
本当に、ありがとう。
銀魂のあったかさって、どういう意味かと言われるとうまく形容できないけど、例えるなら、「安心感」かな…。
「どのキャラもできる限り幸せに」っていう空知先生の思いは最終章だけでなくどの長篇にも表れていたし、その思いによって、何回も何回もあったかい気持ちにさせられ、泣かされてきました。そのたびに、幸せな気持ちになりました。いつまでもずっとずっと浸っていたいおうちのお風呂のような、自分のベッドのような…。そんな安心感が、銀魂にはあります。
一つだけ、残念なこと。
銀魂といえば、私の中でのデフォルトは「コメディ」です。万事屋の仕事をしながら巻き込まれるなんやかんやの事件の中で、お腹が痛くなるくらい笑わせてくれる作品、それが銀魂。最終回はそのコメディの雰囲気を取り戻してくれてうれしかったけれど、本音を言えば、もっともっとその姿を見たかった。
寂しい気持ちが少し残ってしまったのは、ここが影響しているのかもしれません。
私が銀魂に出会った場所は、中学3年生のときの夕飯の食卓でした。見たいテレビ番組がなくて、なんとなく、そのときちょうど始まった銀魂のアニメを見始めました。
銀魂のことはあまり知らなかったけれど、主人公が和服を着ていることは知っていたので、BLEACHみたいな作品かな、と勝手に思っていました。(BLEACHもよく知らないけど笑)
メガネの少年がペンギンみたいなぬいぐるみを購入して、帰宅した次の瞬間、
このシーン。食卓の父・母・弟・私の4人すべて、カレーを噴き出したのをよく覚えています。フンドシ仮面の回だったんです。
なんだこのアニメ!?!?
もうこの瞬間から、私は銀魂ファンになっていました。
当時から、銀魂のアニメは破天荒で。OPを早送りしたり、かと思えば15分しかやってないのにED入れてきたり。すごく新鮮だった。あと、がっつり「ギャグ漫画」の作品とはちょっと違って、普通の会話の中にユーモアたっぷりなところが大好きだった。
私の中の銀魂って、究極、「それ」なんですよね。
だから、銀魂が終わるとき、ちょっとだけでも、そうした「日常」の話を長篇のあとに入れてくれたらうれしいなって思っていました。でも、そうした日常話が重なって広がりに広がりすぎた風呂敷をまとめるのに空知先生がめちゃくちゃ苦労していたのも知っているので、編集の方々がその展開に「うん」とけして言わないのもわかる笑
空知先生が「ここだ」と思ったときに終わることができたなら、それが一番いいんじゃないかなと思うので、不満はまったくありません。
そして、最終回発情期(ファイナルファンタジー)について。
Twitter(@ajisai030606)での私を知らない方に一つお伝えしておきますが、私は筋金入りの男女CP厨(しかも固定厨)です。
(CPってなに?っていう心の清らかな方はそのままでいてください)
私が15歳のときから愛してやまないのは、沖神、銀妙、土ミツ。
土ミツは公式で、沖神もこれまで何度も恋愛ではないけれど「特別な関係」を描写してもらえていたので特に不安はなく。でも、銀妙は、正直なところ年単位でずっと不安だったんです。物語のはじめから紅桜や柳生篇と、これでもかと「銀妙推し」のオンパレードで、そのあとも愚痴り屋がきたりと少しずつ銀妙を投下してくれていたし、ツッキーが現れたり銀さんがハーレムっぽくなってからもなんだかんだ銀妙びいきにしてくれていたのに。ひどいですよ空知先生…。
近藤さんに来られたら、何も言えないよ…。
正直に言います。さらば真選組篇で、そう思ってしまった私がいたんです。
銀さんを幸せにできるのは、お妙さんをおいてほかにはいない。それははっきり言える。でも、近藤さんがかっこいい漢だってことはまぎれもない事実で(ストーカーだけど)、お妙さんが彼を選んだなら私は何も言えないと。新八も黙っているならなおさらだと。この話を読んだとき、私はひっそりと覚悟を決め、心がぽっきりと折れた音がしました。
それまで、銀妙に対する思いや考えなどTwitterのTLにダラダラと垂れ流していたのに、まったく書けなくなった。本当に。きっとそれは、私が不器用すぎるくらい、銀魂が大好きで、原作至上主義だから。心から、「銀妙は原作準拠だ!」と自分の考えに酔えなくなってしまったんですね。
でも、相変わらず銀さんや万事屋にとってお妙さんが特別な存在という描写はところどころでビシビシと感じるし、物語が終わりに近づくにつれて、お妙さんの出番が増えていることも感じてた。ずっとずっと揺るぎない、銀さんにとっての「正妻」ポジが健在で、私は一縷の望みをつなぎ、祈るように銀妙を願い続けていました。
本当に、信じ続けてよかった。
洞爺湖を銀さんに届け、そして、銀さん自身も万事屋のもとへとつなぐ。
彼女が銀さんの妻でないなら、ほかに誰がいようか?
昔からひっそりと推測してきたのですが、おそらく、空知先生はずっとずっと最初から、銀妙推しだと思うんです。8訓や紅桜を見て、そう思わない方がむしろ不自然。ほかのキャラたちに勘ぐらせて、銀妙に男女の雰囲気を纏わせるのも、わざとやってきたと思います。
でも、時が経ち、その「ほかのキャラたち」も人気が出てきた。
そのキャラたちもそのキャラを好きな読者もまとめて大事にしてくれるのが空知先生だから、この最後の形にしようと決めたのだと思います。
今まで当人たちは決してしてこなかった、「明文化」。
この形が空知先生の精一杯の、銀妙の「明文化」であり答えだと、私は考えています。
かえって、これでよかったと私は思います。すごく銀魂らしいし、悲しむ読者もきっと誰もいなかったから。
このあとの2人に、これから、ゆっくりと思いを馳せていきたい。
取り急ぎまず、あの簪について熟考したいな笑
銀さんが一つ、自分の気持ちに素直になった証だといいな。
そして、一番好きな男性キャラである、沖田総悟。
最終回であなたを見た瞬間、「最後」なのだと一際強く感じ、涙が出ました。
あなたを好きになれて、私はとても幸せでした。悪ノリと真選組と姉上が大好きなあなたが、大好きでした。
あなたが、これからも、二次元キャラの中で一番大好きです。
銀魂の最終回を読んだ感想は、こんな感じ。
全然まとまっていない文章だけど、無理にまとめる必要もないのかな。
だって、これからもずっと、私は銀魂が大好きで、空知先生も万事屋は「ずっとそばにいる」と言ってくれているから。
終わらせなくて、いいんだ。
最初から、この作品は「主人公がなんでも屋をやる」という、ストーリーがあるようでまったくないお話だった。
これからも、銀さんは新八神楽(そして願わくば、お妙さん)と一緒に、その日常を紡いでいく。
これからも、よろしくね。
ありがとう。