好きな漫画紹介のつづき行きます!
いやはや、紹介したい漫画多すぎて果てしない…
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もくじ!
今回の一つ目は、
学園ベビーシッターズ(白泉社/LaLa)
ちょっと前にアニメ化されていますね。
親が事故で他界し、まだ幼児の弟(虎太郎)とふたりぼっちになってしまった15歳の竜一が、ある学園の理事長のおばあさんに引き取られ、学園の保育ルーム(教職員の子供を預かる場所)でベビーシッターをすることになる物語です。
昼は学園の高校(物語開始当初は中3)に通い、夕方の部活の時間帯でベビーシッターをしています。(昼は、兎田という若い男性が保育士をしています。)
この物語は、一言で言うと、あったかい。
人の優しさや温かさ、子どもたちのかわいらしさが惜しみなく描かれ、癒されること間違いなし。ストレスが溜まってるときとかに読んだらその癒し効果に号泣してしまうかもしれません。
竜一自身も含め、子どもたちがほんっと、すごくかわいいんです。
この子が主人公の竜一。両親が亡くなった寂しさも受け止めて、一生懸命虎太郎を育てています。とても優しい性格で、ちょっと天然。弟大好き。理事長のおばあさん大好き。保育ルーム大好き。恋愛には疎いけれど、ひそかにモテる。顔が童顔ぎみなのか、女装が好評。
竜一の弟の虎太郎。お兄ちゃん大好き。だいぶマイペースな性格。
まだ話し方がつたなくて、一言一言がかわいくて萌え死します。
そのほか、保育ルームの子どもたち(+兎田)↓
左から、鷹、拓馬と数馬(双子)、美鳥(乳児)、奇凛。
ガキ大将な鷹くん、いつも明るい拓馬くん、いつも泣き虫な数馬くん、かわいい美鳥ちゃん、おませな奇凛ちゃん。
この物語は、大事件が起こるわけでもなんでもなくて、ひたすらに平和。
それがいい。それが素晴らしい。ひたすらに、竜一は虎太郎と保育ルームのみんなと過ごす毎日を大事に大事にしていて、竜一自身もとてもとても愛されていて、読んでいて、あったかくて、満たされて、幸せで。とても愛おしい。
少女漫画ですが恋愛的な動きもほぼほぼありません。
でも、竜一はモテるので、彼を想う女子キャラは出てきます。
まず、猪俣さん。学年の優等生。真面目過ぎるがゆえにキツイ物言いをしてしまうところがあり、あまり友達がいない。
子どもは大好き。子どもに優しくてぽやんとしている竜一におそらく惚れているが、無自覚。素直になれない。
次に、牛丸さん。あまり自己主張が激しいタイプではなく、陰ながら竜一が好きだったが、保育ルームを通して彼と友達になれた。
なんなん。かわいいやんけ!!!
二人ともすごくかわいいんですよ。ほんとに。しかも、この二人、友達になるんです。すごく仲良くなるんです。同じ男の子が好きだけど、それでも、とってもなかよしなんです。特に、友達が少ない猪俣さんはとっても牛丸さんのことを大事にしていて、かわいいが大洪水しています。
ほんとマジで、猪俣さんと牛丸さんどっちもかわいすぎて、どっちが竜一くんとくっつくのか予想がつきません。肝心の竜一くんは恋愛にあまり関心がないし…。
うーん…。個人的には牛丸さんがかわいいけど、どうなるだろ。
ちょっと腐女子狙いなシーンもあるので、大穴で男子ということも…笑
(例えば、竜一くんの女装に惚れちゃう先輩男子とか、狼谷というイケメンなベビーシッター部仲間とか出てきます)
まあ、それは冗談として、猪俣さん??牛丸さん??気になる!!!
私はあえて言うなら牛丸さんが好き!!!
二つ目は、
神様はじめました(白泉社/花とゆめ)
なんか、このブログでいろいろ紹介して改めて気づいたけど、白泉社の作品が多いな笑
アニメから入る作品が多いからかも。この作品もアニメ化されてます。
主人公の女子高生の桃園奈々生はギャンブル症のクソ親父と二人暮らしだったけど、その親父がとんずらして、家を追われて、成り行きで神社に身を寄せるようになります。
土地神として。
なんだその成り行きはwww
たまたま出会った男性に住処として神社を紹介されて、しかもいつのまにか神様にさせられてて、神社にはあろうことか鬼火童の社の精や妖狐の神使がいる。
この時点ではなんで奈々生がそんなことに?っていう説明は皆無なので、もやもやする人はするかも。(あとから説明されるのでご心配なく)
先ほど書いた妖狐の神使というのが、この巴衛。
最初は人間の奈々生を主として認めませんでしたが、奈々生が強制的に契約を結んで正式に奈々生の神使となってからは、奈々生を守ることに一生懸命になります。(神使になった瞬間から自然とそうなるらしいです)
土地神として弱々な奈々生をビシバシしごきます。
その分、自分は神使(かつ、元妖怪)だから人間の食事はまったくわからないのに、奈々生が人間だからと料理を覚えてふるまったり、寝所を整えてあげたり、献身的に尽くします。
しかし、護ると言っているのもなんだかんだ甘いのも神使だからに過ぎない。
ただ、奈々生の土地神の力を狙って近づく天狗や白蛇(どちらも人型)に対しても平等に優しい奈々生に対して面白くなさそうにしたり、
「僕を一番かわいがって!!」という先住猫みたいな感情が駄々洩れでとってもニヤニヤします。
基本的には天邪鬼だし奈々生に厳しいですが、反面、無自覚にめちゃくちゃヤキモチ妬きな男です。しかも、意外と褒められたがりです。主にかわいがってほしいのです。
こんな風にヤキモチ妬かれながら大事にされるのだから、奈々生が早々に巴衛に惚れてしまうのも無理からぬことです。
そして、ある事件をきっかけに、巴衛も、自分の想いが「神使だから」ではないことを自覚します。(ただし、ドSな性分が災いしてなかなか奈々生に打ち明けようとしない)
このまま、一話完結型のドタバタラブコメでやっていくのかしらと思いきや、物語はけっこう壮大な流れに進んでいきます。
最初の雰囲気はカモフラージュか何かなのかと思うくらい、この作品には、
一つの純愛が織り込まれているのです。
なぜ、土地神に奈々生は選ばれたのか?
なぜ、奈々生は巴衛に恋したのか?
なぜ、巴衛も奈々生を愛したのか?
すべては必然で、その秘密は巴衛の過去にありました。
過去に受けた呪いで倒れた巴衛を救うため、時廻りの香炉という神具を使って、奈々生は過去の問題を解決しに行きます。
「巴衛を助けるため」というシンプルな目的だったはずなのに、上記の謎が少しずつ明かされていって、最後には、そうだったのか、という驚きと感動があります。
そして、そのストーリーと並行して描かれるのが、悪羅王の物語。
誰だそりゃ、と思うと思うので簡単に説明すると、かつて魔王のように君臨した不死身の妖怪で、今は弱体化していて、復活を目論んでいます。
神はじ版ヴォルデモートですね。
絶対的なカリスマ性と残虐性、仲間や部下などほんの少数の者への信頼と愛着を持っていて、まんまヴォルデモートです。
ただ、悪羅王の方が明るい性格をしていて、残酷なまでの無邪気さやピュアさがあるので、私は悪羅王の方が好きですね。ヴォルデモートみたいに変なコンプレックスもないし。
なんでこんな奴の話が絡んでくるのかというと、正直言ってたまたま偶然な感じです笑
まあ、巴衛の過去に関係ある人物でもあるのですが…。
だんだんと、悪羅王関連の話はこの物語の主軸となっていきます。
最後に、私の推しキャラを紹介します。(何人かいる)
鞍馬(今は人間の歌手として生活している天狗。常識人。なんだかんだ親切。)
瑞希(白蛇。奈々生の二人目の神使。奈々生が大好き。)
霧仁(雪山で遭難した人間の男の身体を拠り所にした悪羅王の仮の姿。)
3人とも大好きなんですが、特に霧仁は、敵なのになかなか憎めない…。
胸がしめつけられる描写がところどころあります。
物語の最後のシーンで私は初見時号泣しました…。
ちょっとしたラブコメを読み始めたはずが、いつのまにか、号泣させられている。
神はじは、そんな物語です。
三つ目は、
きっと愛してしまうんだ。(Petit Comic/小学館)
です。
はい。またTLですがもう照れもなくなってきました。
この作品も、そういうシーンはめったにないと思っていただいて問題ありません。
主人公の藤田歩は、営業として働く25歳のOL。
直属の上司の熊谷が彼氏でしたが、営業の成績を抜かれたことを屈辱に感じた彼に一方的に別れを告げられ、彼と過ごした部屋を出て祖父の一軒家に移ることになります。
祖父の家に着いてみると、なぜか会社の同期の谷地俊輔がいて、祖父とは友達だといい、同じく家に困っている様子。なんとタイミング悪く祖父は脚を骨折して入院してしまい、歩と谷地がその家で同居することになってしまう、というストーリーです。
なんで私がこの作品に引き込まれたかというと、キャラクターが魅力的(かつ、親近感があった)からと、あとは一軒家に二人暮らしっていうシチュエーションが意外と珍しかったからかなと思います。
主人公の歩は、会社では鉄壁と呼ばれていて、仕事のデキるクールビューティーと言われ、敬遠されています。だけど本当は、歩は人づきあいが苦手なだけで、プライベートでは感情表現豊かだし、心優しい女性です。
私、弱いんですよね。こういう主人公。すぐ好きになっちゃう。
自分も人づきあいが苦手だから、感情移入しちゃう。あと、こういう娘に限って笑顔がとってもかわいくて、男性はギャップ萌えしちゃうんだよね。
谷地はもちろん、元カレの熊谷や後輩社員はおろか女性社員までイチコロの歩の笑顔に私もイチコロです笑
あと、谷地くん。
誰にでも優しくて仕事もできて、会社の人気者な同期。
外見も相まって、社会人版の風早くんって感じ。
彼の思いやりと優しさ、一途さを見ていると、ああ…こんな男性が実際にいたらな…と思わずにはいられない。
彼にもいろいろ事情があって家を探していたわけですが、歩と同居して歩の素の姿に触れるうち、段々と癒され、歩を好きになっていきます。
風早くんと同じく、谷地くんも好きになったらかなりのヤキモチ妬き。
谷地と同居したことで、だんだんと人づきあいができるようになっていった歩はだいぶモテてしまい、けっこう頻繁に独占欲を爆発させます。
(かといって、束縛するとか怖い感じではなく、かわいく拗ねる感じ。)
そのヤキモチ妬きなところもポイント高いんですけど、やっぱり、彼の一番のよさは誠実さ。
結局その誠実さがあるから、人望があるわけです。
自分を大切にしながら、他人も思いやる。
きっとこの世の中、一番輝き、一番愛される人はこういう人なんだ。
そんな谷地くんだから、歩の失恋の傷も自然と癒していくことができたんだと思います。
この二人、お互いこんなに魅力的で、同居してたら、くっつかないわけない。
でも歩は自律できる女性なので、逆になかなか本心に気付かなくて、谷地くんがひそかにアピールにがんばる様子がかわいいです。
めでたく作中に両想いになります。同居してから付き合い始めたので安定感もすばらしく、微笑ましい二人です。
唯一この作品でイライラしたところと言えば、会社のモブ女子社員たちがめんどくせー!!!!
谷地くんを社内のアイドルとして祀り上げ、「この人はみんなのアイドルなんだから、お互い手出しちゃだめだよ!!」なんて牽制しあってる。
そのくせ、がんばって告白してフラれたら、友達と一緒に今度は谷地くんを悪者にするの。
やってること、中学生レベル。幼すぎ。こわいわ。私、自分の性格がどっちかというと歩寄りなので、こういう女子大嫌い。作者さん、もうちょっと彼女らの精神年齢上げてあげて…。
男子も女子も、結局「自分が大好き」で、「自分が一番になりたい」という欲望は等しく持っているけれど、その気持ちの方向性がちょっと違うんだよね。
男子は「一番になりたい」ときは「競争する」。出世競争とか上下関係とか割と得意。
その代わり、がんばっても一番になれないと悟った人は卑屈になったり周りのせいにしたり、こじらせやすい。
でも、女子は、「一番になりたい」ときは「『競争をやめよう』と周りに言う」。
要は、負けたくないんですよ。2位にすらなりたくないんです。女子は。
競争がなければ、2位になることもない。「全員1位。すばらしい!」という考えです。
「かわいいね」と褒められるのも、素敵な男性に優しくされるのも、自分が周りに負けてることなんて耐えられない!!
一般的に「コミュ力が高い」と思われやすい、「周りを気にして、言われなくても手助けし、気配りをする人」は、同じように周りに対しても、「私が何も言わなくても助けてくれたり、私の感情に気を遣ってほしい」と考えてしまうことがある。精神年齢が低いと特に。
同じ属性の女子同士だったら、気を遣いあってうまく回る。
だけど、人づきあいに不器用だったり、そもそも女子的な思考回路が希薄だったり、外見が良すぎて嫌でも男子からチヤホヤされちゃう女子は、「空気読め」って嫌われやすいんだよね。「あなたが1番なら私たちは2番になっちゃうじゃない。私は負けてるなんて悔しくてつらいのに、なんでそれに気づかないのよ!気を遣いなさいよ!」というわけです。
知るか。
自分の世話は自分で焼け。自分の機嫌は自分でとれ。
思うことは勝手だけど、この作品のモブ女子たちみたいに、あたかも「自分たちが正義、多数派」と言わんばかりの振る舞いは、見ててかわいそうだなあと感じる次第です。というか、そこ会社だぞ。仕事しなさい。
改めて、この作品を読んで、女の愚かさに辟易してしまったのでした。
と言いつつ、きっと私も、上記みたいなことを書いていながら、同じような思考回路をどこかに持っているのでしょう。
最後に話が脱線してしまいましたが、この作品とってもおもしろいので、上記を気にせず、ぜひ読んでほしいです。
上記3作品のリンクはこちら↓
学園ベビーシッターズ:http://www.hakusensha.co.jp/babys/
神様はじめました:https://www.hanayume.com/kamisama/
きっと愛してしまうんだ。:https://petitcomic.com/works/kittoaishite/